Simple and Peaceful

東京-ボストン-NY-カリフォルニア、日々の記録

初めて白髪を発見、驚きと同時に思ったこと

こんにちは。

アメリカ在住Coryです。

 

40歳を超えて、見た目だけではなく体力の低下や風邪などの回復からの速度にも変化を感じる日々。

 

気持ちは全く20代の頃から変わっていないのに、外見や容姿に訪れる変化のスピードに、時々ぎょっとする事があります。

 

「老いを受け入れる」って、実は思春期並のインパクトがあるのでは?と思いつつ、少しでも不安な気持ちが湧き上がると、「保障」や「安全」と言った方向に思考が傾きます。

 

ヨーロッパへ行く旅の準備をしつつも、どこかで「旅にお金使ってしまうより、個人年金とか投資に回した方が本当はいいのでは?」という考えもよぎります。

 

そんな時、初めて白髪を一本見つけました。バスルームの鏡の反射かも、と淡く思いつつ、一本引き抜くと明らかに白くなっている髪の毛。

 

5分程、思考が停止。

 

大袈裟かもしれませんが、明らかな“老い”のサインを目の前にして、どういう気持ちなればいいのか分からず、混乱してしまいました。

 

正直、あまり美容などに気を配る方ではないので、最近髪ぱさぱさして来たなー、とは思いつつも特に何もして来ませんでした。逆に、カラーもパーマも何もしていないので、勝手にダメージも少ないんじゃないかと思っていました。

 

でも、白髪はありました。

 

嫌な気持ちで過ごしても、良い気持ちで過ごしても、次の瞬間は、確実に年をとっているのです。

 

と同時に思ったのは、「人生って、我慢する為にあるんじゃない。」と。

 

無計画に無責任に生きる、という意味ではなく、その日、その日に意味を見いだす意識をする必要がある、とぼんやりした意識に喝が入った気がしました。

 

私は、最近やっと過去の事や気持ちに自分なりの区切りをつける事ができて来ていますが、未来に対しては不安ばかりです。

 

ただ不安や心配だけしているうちに、髪全体が白髪だらけになったお婆ちゃんになって、そしてなんで体が動くうちに、あれこれやっておかなかったんだろうと、思うのかもしれないなあ、と。

 

知り合いの90歳のお婆ちゃんは、大の旅好きです。先日娘さんの手を借りてモロッコのサハラ砂漠でラクダに乗っていました。そして食欲も旺盛。時々私よりも食べます。

 

彼女とは知り合って14年の友人ですが、見ていると自分の欲求に正直な印象。時々娘さんは「振り回されている」と愚痴りますが(笑) 、本人は我慢より人生を楽しむ事に忠実です。

 

そして、そんな彼女を見ていると、対極な思考の私は、思い切ってやってみたい事にチャレンジしたい気になってくるのです。

 

髪がある程度白髪になったらもう気にならないのかもしれないですが(それはそれで綺麗かも)、一本の白髪によって、人生観についていろいろ考えた日でした。

 

いろいろ考えたって始まらない。結局は関係ないもん、大丈夫。

 

#白髪 #40代 #旅